言ってる事が伝わらない夫。夫に感じる違和感の正体は大人の発達障害だった。

大人の発達障害

親が子供の借金をすんなり返してしまう事で、味をしめ借金をまた繰り返す。
そんな事分かっていました。しかし、ゆきこさんにとって、もうそんな事、
どうでも良かったのです。
借金を繰り返すなら繰り返せばいい。その度に親に泣きつけばいい。
ギャンブルで勝手に作った借金なんて、私には関係ない。
夫が親の財産も全てむしり取って、何もかも失った時・・・
夫を捨てよう。そう心に誓う妻だった。

こうして、夫との信頼関係も、自身の心も完全に崩壊してしまった妻。
このあと、夫に対する違和感の正体が徐々に明らかになってくる。

ゆきこさんの夫にある特徴

  • 他人とコミュニケーションがうまく取れない。
  • 思疎通が出来ない。
  • 他人の気持ちを汲むことが出来ない。
  • その場の空気が読めない。
  • うっかりミスが多い。
  • 穏やかで優しいく滅多に怒らない。

ゆきこさんの夫には上記の行動上の特徴があります。このような特徴は、
発達障害の場合に多く見られます。
しかし残念ながら、努力で治すことができるものではありません。

最近、メディアでも多く取り上げられるようになった『発達障害』という問題。
発達障害は、先天的な脳の特性によって認知の発達にアンバランスさが生じ、社会性やコミュニケーション、学習、注意力、衝動性などにおいて問題が生じるといわれいます。

発達障害は子どものもの。というイメージを多くの方が持っておられますが、実際は大人の発達障害も存在するのです。
落ち着きがない人、変わった人、頼りない人、とレッテルを貼られ、生きづらさを感じながら生活をし、仕事をしている中で、お前はダメなやつだと上司や周りから言われ続け、極度のストレスを抱え込みうつ病になってしまう人も少なくありません。

ここで注意しておきたいのは、「発達障害の人」と「そうでない人」が0か100かで存在するわけではないという事。
脳の特性には誰でも多少の偏りはあり、どんな人にもその傾向はあるもの。
問題は、妻や夫、パートナーが、相手のその特性に向き合う時、
持続的、継続的に困難を感じるかどうか。という事です。

カサンドラ症候群

そして夏が終わり、秋の気配を感じる頃、妻の身体に異変が起き始めていました。


鉛のような黒くて重くてモヤモヤしたものがお腹のあたりに居着いている感覚。
カラダが重い…。時折り激しくゆきこさんを襲ってくる不安感。お腹のあたりがギューっと締め付けられる。
苦しい。気持ちがドンと沈む・・・。


ゆきこさんが初めて経験する感覚でした。なにが何だか分からず苦しむゆきこさんでしたが、
普段通りの生活を送ろうと無理をしてしまっていました。
そしていつしか、心の病気、うつ病になっていたのです。

仕事も家事も子供の事も何にもする気になれない妻。一日中ベッドから起き上がれない日がだんだん増えて行きます。

もともとよく寝る妻でしたが、流石にこの状況はただゴトではないぞ。と妻の異変に気づきそれなりの対応を取るのが普通なのですが、横たわっている妻に『ゆきこはよく寝るなぁ〜』と笑って言うだけの夫でした・・・。

妻がずーっと寝ていても、文句も言わないが心配もしません。

その間も、寝ている妻の代わりに夫は家の事、子供の世話をせっせとこなしています。
そんなよく動く夫。もちろん妻は何もする気が起こらない自分自身を責め、自己嫌悪に陥って行きます。

継続的に続く夫の飴と鞭。夫と妻の不協和音は、妻の心をどんどん苦しめて行きます。

そして、無力感、孤独感、絶望感が襲いかかります。

次第に妻は、腹部の痛みを訴えます。その痛みは時には気を失いかけるほどの激痛でした。
医者では過敏性大腸炎との診断をされ、薬を飲んでいましたが、全く効きません。
日に何度も襲って来る激痛に心も身体は悲鳴をあげていました。
流石にこの時ばかりは少し心配した夫だったようですが・・・。
妻のこの症状は、おそらくカサンドラ症候群。

カサンドラ症候群とは、相手の気持ちを理解することが困難な発達障害を持った夫、妻、またはパートナーと、コミュニケーションがうまく取れず、情緒的無力感、孤独感、絶望感を抱え込み、抑うつ状態になる事をいいます。

ゆきこさんの結婚生活でも、夫とのコミュニケーションがうまくいかない、気持ちが伝わらない、伝わって来ない、子育ての不安や悩みなどを共有してもらえない、生活に関わる事、ほぼ全てを『ゆきこの好きにしていいよ。』と妻に任せ、関わって来ない。そして、夫からの言動に度々傷つけられ、苦痛の日々を日常的に強いられる状態になっていました。

しかし一方では、夫はとても穏やかで優しい人。

掃除、洗濯、洗い物、子供たちの保育園の送り迎え、なんでもしてくれます。

ゆきこさんのお願いは何でも聞いてくれます。2人で買い物に行き、帰って来た時に気付いた買い忘れも、
夫は『いいよ!もう1回万代行ってくるわ!!』と嫌な顔ひとつせずに行ってくれます。

夫は本当に親切な人で便利な人。ゆきこさんがフルタイムで仕事をしていても、家の中がキチンとまわっているのは、夫のお陰です。わかってます。

ご近所さんからも、良きパパ、良き夫と評判です。うちの旦那なんか、家の事も子供の事も何もやってくれないょ?!本当に羨ましいー!!としょっちゅう言われます。

なので、なかなか話が伝わらない夫に、自分の話し方、伝え方が悪いからなのではないか?夫にイライラする自分は心が狭い嫌な人間なのではないか?など自分を責める事が多くありました。

頼りない夫にイライラし、そしてそんな自分を責める。この終わる事のない負のループにはまり込み、妻はとうとうカサンドラ症候群になってしまったのです。つづく

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