
真夜中の高速道路。青や赤の光が怪しく煌めく堺泉北工業地帯のプラント群。ロマンチックなドライブで彼女の胸の鼓動はどんどん高まります。しかし、きっと起こるであろうと期待していた彼との口付けは交わされる事はなく…その日はとてつもなく悲しくて切なくて、どうしようもないくらい気持ちが落ち込んでしまうゆきこさんでした。
ラブラブなシュチュエーションを準備しておきながら、愛の言葉は、好きなの?どうなの?どっちなの?と女を惑わす程度の微妙なニュアンスの褒め言葉をさりげなくささやく。そして、彼女に触れるか触れないかの絶妙な距離を保つ。近づきそうで近づかない二人の距離。そんな時に手と手が触れたりすると、必ず女子はドキっとします。あっ、ごめんね。なんてその手を引っ込められると、思わずその手を追いかけて握りしめてしまいそうになっちゃいます。こんな風に焦らせれまくると、女子は高い確率で相手の事が気になって気になって仕方なくなってしまいます。いつもは男子達の心をもてあそんでるモテ系高飛車女子ほどムキになっちゃうんです。これはモテ男がよくやる、焦らし作戦、必殺上級テクニックです!やはりこのKさんと言う男、ただものではないようです。まんまとKさんのこの作戦にハマってしまった彼女。さてこの後どうなるのでしょうか?
夫以外の男に恋をした妻 もぉ気持ちが止められない
そして3回目のデートでの帰り道の事。
お酒が入って気持ちが大きくなったゆきこさん。ロマンチックなムードの中で、彼を受け入れる準備は万端。気持ちは盛り上がり続けるも、何度も何度も焦らされて焦らされて…気持ちを抑えることが出来なくなった彼女はついに
Kさん…私、Kさんの事好きで好きでたまらなくて毎日苦しいの。この気持ちがKさんの負担になるなら、私、もうKさんとは会わない。
震える声で彼にそお伝えました。
ゆきこさん…僕、ゆきこさんに少しでも触れてしまったら、きっと自分が止めるられなくなります。もっともっとゆきこさんを求めてしまう。それがすごく怖いんです。
えっ…?
思いもよらない彼の言葉にもう自分の感情をどうにもこうにも止められなくなる彼女でした。彼の胸に顔を埋めると、彼の手がきつく彼女を抱きしめます。そしてふたりは寄り添いながらホテルへと…気持ちを確かめ合ったふたりは激しく求め合いました。彼のくちびるは優しく優しく、ゆきこさんの唇を愛撫します。今まで味わったことがないくらいの官能的で情熱的なキスに身も心もとろけて行きます。こうしてふたりは禁断の愛の海へ溺れて行くのでした。
夫への罪悪感はもちろんありましたが、どんなに努力をしても、縮まらない夫との心の距離と薄っぺらに感じる夫との関係を理由に彼との不倫を正当化する彼女でした。
妻が不倫をするとき
妻が不倫や浮気をするきっかけは、やはり夫婦関係に問題がある場合が多いと思います。長年連れ添った夫婦は父になり母になり家族になるのは当然です。ですが、妻に対して無関心になってしまう事で、妻への気遣いも会話さえもなくなってしまいます。もちろん無関心夫は、妻の不倫にも気づけません。女子は恋をするとびっくりするほど綺麗になります。お肌のお手入れも念入りにするようになります。メイクも時間をかけて丁寧にするようになります。下着もセクシーなものを身に付けるようになります。服装だって髪型だって変わります。そんな妻の変化に気づけないほど、妻に対して無関心な夫・・・。妻に不倫されて当然とまでは言いませんが・・・。もちろん心の隙間風を不倫で埋めることは倫理に反しています。とはいえ、妻だって心がある生身の人間です。妻への無関心さは罪です。大切に積み上げてきたものを一気に崩すことだって多いにあります。
妻に対して無関心な夫故に、この後も彼女は彼との逢瀬を幾度も幾度も重ねて行きます。つづく
